こんにちわ、読書が趣味のホビヲです
読書の秋、ということで小説の書き出しクイズを出題する。
名作の最初の一文を紹介するので、4択の中から作品名を選び当ててほしい。
出題するのは、夏目漱石、太宰治、坂口安吾、宮沢賢治、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、森鴎外、芥川龍之介、と名だたる文豪の名作ばかり。あなたは間違わずに全問正解できるだろうか。
それではいってみよう!
【第一問】夏目漱石の書き出し
うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。
- 吾輩は猫である
- 坊っちゃん
- 草枕
- 三四郎
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答えは4の、**夏目漱石「三四郎」**。これはカンタンだったかな
選択肢にあった作品の書き出しは以下のとおり。
1. 吾輩は猫である
吾輩は猫である。(全文を読む)
2. 坊っちゃん
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。(全文を読む)
3. 草枕
山路を登りながら、こう考えた。(全文を読む)
4. 三四郎
うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。(全文を読む)
【第二問】太宰治の書き出し
私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
- 走れメロス
- 人間失格
- 斜陽
- ヴィヨンの妻
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答えは2の、**太宰治「人間失格」**。十代で読みたい作品だよね
1. 走れメロス
メロスは激怒した。(全文を読む)
2. 人間失格
私は、その男の写真を三葉、見たことがある。(全文を読む)
3. 斜陽
朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ」
と幽かすかな叫び声をお挙げになった。(全文を読む)
4. ヴィヨンの妻
あわただしく、玄関をあける音が聞えて、私はその音で、眼をさましましたが、それは泥酔の夫の、深夜の帰宅にきまっているのでございますから、そのまま黙って寝ていました。(全文を読む)
【第三問】坂口安吾の書き出し
桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。
- 桜の森の満開の下
- 夜長姫と耳男
- 堕落論
- 白痴
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答えは1の、**坂口安吾「桜の森の満開の下」**。しょっぱなから「桜」って言ってるし、そのままだよね
1. 桜の森の満開の下
桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。(全文を読む)
2. 夜長姫と耳男
オレの親方はヒダ随一の名人とうたわれたタクミであったが、夜長の長者に招かれたのは、老病で死期の近づいた時だった。(全文を読む)
3. 堕落論
半年のうちに世相は変った。(全文を読む)
4. 白痴
その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいたが、まったく、住む建物も各々の食物も殆ど変っていやしない。(全文を読む)
【第四問】宮沢賢治の書き出し
「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」
- よだかの星
- 注文の多い料理店
- 銀河鉄道の夜
- セロ弾きのゴーシュ
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答えは3の、**宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」**。ミルキーウェイのこと言ってるし
1. よだかの星
よだかは、実にみにくい鳥です。(全文を読む)
2. 注文の多い料理店
二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。(全文を読む)
3. 銀河鉄道の夜
「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」(全文を読む)
4. セロ弾きのゴーシュ
ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。(全文を読む)
【第五問】江戸川乱歩の書き出し
佳子は、毎朝、夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじ籠るのが例になっていた。
- 人間椅子
- 怪人二十面相
- D坂の殺人事件
- 屋根裏の散歩者
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答えは1の、**江戸川乱歩「人間椅子」**。なんとも変態な作品だよね
1. 人間椅子
佳子は、毎朝、夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじ籠るのが例になっていた。(全文を読む)
2. 怪人二十面相
そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました。(全文を読む)
3. D坂の殺人事件
それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。(全文を読む)
4. 屋根裏の散歩者
多分それは一種の精神病ででもあったのでしょう。(全文を読む)
【第六問】谷崎潤一郎の書き出し
私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思います。
- 痴人の愛
- 刺青
- 卍
- 鍵
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答えは1の、**谷崎潤一郎「痴人の愛」**。鍵とまよっちゃった?
1. 痴人の愛
私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思います。(全文を読む)
2. 刺青
其れはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。(全文を読む)
3. 卍
先生、わたし今日はすっかり聞いてもらうつもりで伺いましたのんですけど、折角お仕事中のとこかまいませんですやろか?(全文を読む)
4. 鍵
一月一日。(全文を読む)
【第七問】森鴎外の書き出し
古い話である。
- 高瀬舟
- ヰタ・セクスアリス
- 山椒大夫
- 雁(がん)
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答えは4の、**森鴎外「雁」**。どれも古い話なので難しいよね
1. 高瀬舟
高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。(全文を読む)
2. ヰタ・セクスアリス
金井湛君は哲学が職業である。(全文を読む)
3. 山椒大夫
越後の春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群れが歩いている。(全文を読む)
4. 雁
古い話である。(全文を読む)
【第八問】芥川龍之介の書き出し
ある日の事でございます。
- 蜘蛛の糸
- 羅生門
- 杜子春
- 桃太郎
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答えは1の、**芥川龍之介「蜘蛛の糸」**。超難問だよね
1. 蜘蛛の糸
ある日の事でございます。(全文を読む)
2. 羅生門
ある日の暮方の事である。(全文を読む)
3. 杜子春
或春の日暮です。(全文を読む)
4. 桃太郎
むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きい桃の木が一本あった。(全文を読む)
まとめ
読書の秋、青空文庫なら今回紹介した書き出しの作品はすべて無料で読めます。機会があれば是非!