こんにちは、映画ブログを月一で更新してるホビヲです
インプットはアウトプットありきだと、質が高まるという。映画も同じ。面白い、面白くないだけでなく、なぜそう感じたのかを自分に問うことが成長につながる。
と思うけれども、面白かった以上のコメントができなくて困っている。
というわけで、『淀川長治映画ベスト1000』を読んだ
本書は、映画評論家のレジェンド、淀川長治先生のコメントを編集した映画レビュー集。過去、淀川先生のオマージュ記事を投稿するほどに敬愛している私にとって必読の書だ。
ページを捲ると、冒頭に次の一文が記されている。
「映画を頭で見たら、つまらないね。もっと感覚的に見てほしい。」
あれこれと理屈を並べるのではなく、作品そのものを愉しめばよいと言うことかしら。そう思いながら、読み進めていく。
1000作品は、五十音順に紹介される。最初の作品は「ああ結婚(1954)」、最後は「ワン・ツー・スリー ラブ ハント作戦(1961)」。恥ずかしながら、どちらも観たことがない。
古い作品ばかりでもないが、淀川先生が亡くなったのは1998年なので、当然ながら紹介されるのはそれ以前。公開年を確認すると「マーキュリー・ライジング(1998)」が一番新しい作品かもしれない。
1ページに3作品。1作品あたり、概要説明180文字、レビュー300文字のフォーマットで紹介されている。
それぞれのレビューでは、淀川節が炸裂。いいところ、すばらしいところ、びっくりするところ、酔いしれるところ、楽しめるところ、見事なところ、貴重なところ、感激するところ、感動するところ、を膨大な映画知識を差し込みながら紹介。
そこまで言われると、観たくなってしまう。いつかみる映画のリストに20本ほど追加してしまった。
もちろん、本書は「ベスト1000」なので、悪いコメントがあるわけない。だから、読んでいて楽しくなる。ネタバレなしで作品の魅力を凝縮したレビュー、まさしくダイヤモンドのような映画レビュー集だった。
これは映画レビューをするすべての映画好き、必見の名著かもしれない
自身が運営している映画ブログ。フォーマットがなかなか決まらないで困っていた。
PVを目標にするなら、新作を最速で鑑賞し、ネタバレ・考察など、徹底的に書くしかない。読者が求めるものに身を削って応えるブログをやりたいのか、そう問われれば否である。
映画を愛し、作品の魅力を多くの人に伝えたい、その想いを一生貫いた淀川長治先生。私は一生を貫く自信はないが、少なくとも彼に恥じぬ映画レビューをしたいと思った。
で、読んだ私はどうするのか?
これまで映画ブログで紹介する作品はなんとなく選んでいた。しかし、愛する作品のみ紹介する。点数をつけていたがやめる。低評価の作品は削除した。
ネタバレしてるしてないは意識せずにレビューしていたものもあるが、見直そう。レビューを読んだ人が観たくなる、そんな思いで更新することに。
とはいえ、先生のように古今東西の映画の知識があるわけでない。頭で考えずに、自分が感じたことを素直に書く。楽しみながら。
『ホビヲの映画感想文』の今後に是非期待いただきたい。
というわけで、『淀川長治映画ベスト1000』は、おすすめ。特に、映画レビューを書きあぐねているあなたに