#ホビヲログ

趣味に生きるホビヲのブログ

全部読んだ? ヨアソビ/YOASOBIの原作小説・元ネタをまとめて紹介!

YOASOBI

こんにちは、YOASOBI大好きだけど早寝早起きのホビヲです

小説を元ネタに曲を作る男女2人組の音楽ユニット、YOASOBI(ヨアソビ)。

魅力は、ドラマチックな原作小説、プロデューサーAyaseの絶妙な歌詞、そして、ikura(幾田りら)の透き通るような歌声。そのコンボに心震えること必至。元ネタの小説を読めば、聴く、心震える、読む、心震える、聴く、、を繰り返すはず。

というわけでYOASOBIの楽曲と原作小説、ネタバレなしのあらすじを紹介する。小説は冒頭部分を引用。どれもサクッと読める短編なので、興味が湧いた作品があれば続きを是非。

それではいってみよう!

『夜に駆ける』の原作小説は『タナトスの誘惑』

youtu.be

『タナトスの誘惑』作・星野舞夜

8月15日。もうとっくに日は沈んだというのに、辺りには蒸し暑い空気が漂っている。
マンションの階段を駆け上がる僕の体からは、汗が止めどなく噴き出していた。

「さよなら」

たった4文字の彼女からのLINE。
それが何を意味しているのか、僕にはすぐに分かった。

何度目かの飛び降り自殺を試みる彼女。考え直せと説得するも彼女はタナトス、死に対する欲動にとりつかれていて……。

▶ 『タナトスの誘惑』の続きを読む

「待て待て、自殺はいかんぞ」と、礼賛するかの展開に違和感を覚えるも、二人の出会いからしてこうなる運命だったのかもと思ったり

『あの夢をなぞって』の原作小説は『夢の雫と星の花』

youtu.be

『夢の雫と星の花』作・いしき蒼太

7月27日、音見川の花火大会。街を見下ろす風撫で丘。1発の大きな花火が光のカーテンのように目の前いっぱいに広がっている。隣を見れば君がいる。君が口を開いた。

「好きだよ」
 君の声がくぐもって聞こえた。まるで水の中にいるみたいだ。
 音のない世界で花火が花開き、君の声だけが聞こえた。
 私は君に告白される。それを知った瞬間だった。

予知夢をみる家系に生まれた女子高生。2週間後の花火大会、気になる幼馴染に告白される夢を見る。しかし、彼もまた秘密を抱えていた。

▶ 『夢の雫と星の花』の続きを読む

「そんなことあるかい!」と途中何回かツッコミを入れてしまったが、初々しい恋愛感情にキュンキュンする。私は親の目線で読んでしまったが

『ハルジオン』の原作小説は『それでも、ハッピーエンド』

youtu.be

『それでも、ハッピーエンド』作・橋爪駿輝

 さん、にぃ、いち……。
 ゼロがくれば、あなたからの電話が鳴る。そう期待して、カウントダウン。もう何百回もくり返しているだろう。子どもっぽいおまじない。
 換気扇の下、センチな気分に酔って、あなたが吸っていたのと同じ銘柄の煙草に火をつけてみる。

失恋の痛手から立ち直れず、仕事にも忙殺され、自暴自棄になる彼女。そんな時、知り合いの個展に参加する。そこで彼女にある変化が訪れる……。

▶ 『それでも、ハッピーエンド』の続きを読む

好きなものを忘れてしまった大人にはズシンとくるフレーズが散りばめられている。読ませる文章でとても好きな作品

それでも、ハッピーエンド

それでも、ハッピーエンド

  • 作者:橋爪駿輝
  • ソニー・ミュージックエンタテインメント
Amazon

『たぶん』の原作小説は『たぶん』

youtu.be

『たぶん』作・しなの

 騒がしい物音で、目が覚めた。

 親にも鍵を渡していない一人暮らしの部屋に、いともたやすく入ってこられるのは、ついこの間まで同居人だった人間だけだ。 「そう言えば合い鍵はあいつが持ったままだったっけ」なんてことに今更ながらに気付いた。

 突然あいつが出て行ってからこの数週間、いないという事実を受け止めるので精一杯で、あいつが何を残して、何を持って行ったかなんてことまで気が回らなかった。

▶ 『たぶん』の続きを読む

誰かが部屋に入ろうとしている。先日別れたばかりの彼女かもしれない。でも、彼女の感じじゃない。泥棒かな、お母さんかな、誰だろう。たぶん、彼女なのかも。だとしたらなんて声をかけよう。という心理描写が白眉の作品

『群青』の原作小説は『青を味方に。(ブルー・ピリオド)』

youtu.be

『青を味方に。』作・alfort creative team

あなたは不思議な人間だ。
賢く生きることもできるのに、不確かな未来を選んだ。

勉強だけをしていれば、
大人が喜ぶことだけをしていれば、
何の問題もなく、日々は流れていったはずなのに。

それでもあなたは、絵を選んだ。

そつなく生きてきた高校生。彼は感じたままに渋谷の明け方を青で描く。そこから自身を表現する喜び、不安、怖さを知る。

▶ 『青を味方に。』の続きを読む

原作漫画『ブルー・ピリオド』の感涙もののシーンを見事に歌にしている。私も表現者の端くれとして泣いてしまった。アルフォート大好き。

原作漫画「[ブルー・ピリオド](山口つばさ)」は本当に傑作なので、芸術に関心がある人は是非読んでほしい。東京藝大受験編からスタートし、現在は大学生活編、この先は日本の美術界について描かれる予定。9巻まで刊行。1巻はKindleで無料で読める!

『ハルカ』の原作小説は『月王子』

youtu.be

『月王子』作・鈴木おさむ

思い出すなー。

今から16年前、福岡の繁華街、
天神の雑貨屋「ファイン」の
棚の一番奥でさ、
ほこりをかぶっている僕をさ、
遥が見つけてくれたんだ。

遥は14歳、中学2年生だった。

▶ 『月王子』の続きを読む

売れ残りだったマグカップ目線でひとりの女性の半生が描かれる。自身も30年くらい同じマグカップを使っているので、めちゃくちゃ感情移入してしまった。よく考えたら、ここまで長い付き合いのアイテムってそうそうないかも。鈴木おさむの着眼点、恐るべし

『怪物』の原作小説は『自分の胸に自分の耳を押し当てて (BEASTARS)』

youtu.be

『自分の胸に自分の耳を押し当てて』作・板垣巴留

「小動物は自分の鼓動で体が揺れてしまうの」
彼女がある日、そんな日常の小さなストレスの愚痴を吐き出したことがあった。自分の心臓の動きが自分に反響するってことだろうか?大型肉食獣の自分にはイメージがしにくくて、あの時はひどい生返事を返してしまった気がする。

原作漫画は『BEASTARS』。草食動物と肉食動物が共存する世界で、兎に恋した狼。彼の視点から二人のやりとりが描かれている。食べたいという本能と、好きという感情が入り混じり……。

▶ 『自分の胸に自分の耳を押し当てて』の続きを読む

生きるとは何か、という根源的な問いに向き合わざるを得ないお話。ディズニー映画『ズートピア』と似ているが、こちらの方がよほど深いと思う

『優しい彗星』の原作小説は『獅子座流星群のままに(BEASTARS)』

youtu.be

『獅子座流星群のままに』作・板垣巴留

自分が誰に食べられるか、草食獣にとってそれは実に大きな問題だ。

いつどこで何をしてても、自分は捕食される対象なのが草食獣の世界だ。二四時間、三六五日、食べられてしまうかもしれないし、食べられないかもしれない。それが日常だ。

▶ 『獅子座流星群のままに』の続きを読む

『怪物』は肉食動物目線だったが、こちらは草食動物目線。ただし、肉食動物を従えたボスとして。組織における立場はあれど、タガが外れればどうなるのか。生きるか死ぬかの弱肉強食の世界でどう立ち回ればいいのか。そんな危機的状況が描かれている

『アンコール』の原作小説は『世界の終わりと、さよならのうた』

youtu.be

『世界の終わりと、さよならのうた』作・水上下波

 硬い床の感覚で目が覚めた。私は薄暗闇の中、砂剥き出しの地面に直接寝かされているようだった。夕方なのかと思ったけれど、一瞬あとに、この世界にはもう夜が無いことを私は思い出す。

 身体を起こし、周りの様子を伺ってみる。そこは、小さな廃工場のような場所だった。いくつかある窓は全てに遮光カーテンが引かれていて、カーテンの隙間から漏れてきた光が、空気中の埃を反射させて小さくきらめいている。

世界の終わりを前に、ひとりの男女が出会う。生きる目的を失った二人はそれでも音楽を奏でる。最期の時、何を想いどう行動するのか。奏でられるピアノとギターは今日で終わりなのか……。

▶ 『世界の終わりと、さよならのうた』の続きを読む

この日が最後でなかったら、そう願わずにはいられない物語

『三原色』の原作小説は『RGB』

youtu.be

『RGB』作・小御門優一郎

「R」
 リマインダーが1時間後の予定をロック画面に表示する。「3人」というなんとも曖昧な件名は、ぼくが59分後に迫った集合を「再会」と呼ぶのを恥ずかしがったことを表している。「再会」と言うほどドラマチックな別れをしたわけではないし、「同窓会」と読んでしまうと、それはそれでよそよそしい感じがする。

ずっと疎遠になっていた3人が再会する。学生時代の恋心や思い出、それぞれの物語を胸に……。

▶ 『RGB』の続きを読む

渋谷の街で、やり取りされる描写がやけにリアル。なるほど3人のスマホはやはりahamoなんだろうなと思ったり

『もう少しだけ』の原作小説は『めぐる。』

youtu.be

『めぐる。』作・千春

(1)不要不急 スイミングクラブ
「お父さん、今日、受かったらさ、このケーキが食べたい」
 小学生になる娘の声で、振り向いた画面には、自分の勤務先付近のケーキ屋が映し出されていた。娘も小学生だから、駅の名前が彼の勤める会社の駅と同じであることに気づいたのだろう。実際、前を何度か通ったことのあるオシャレな人気店で、混んでいる時には行列しているのも見かけたことがある。その店のスイーツをモデルのような女の子が自宅のような場所でおいしそうにほおばっていた。

誰かが困っていたら、手を差し伸べられるだろうか。善行の後押しをしてくれるのは、朝のニュースでみた「占い」かもしれない。

▶ 『めぐる。』の続きを読む

見知らぬ三人がペイフォワードのように繋がる清々しい展開。朝のスタートにぴったりの原作小説だと思う

まとめ

YOASOBIの原作小説の多くは、ソニーミュージックが運営する「monogatary.com」の投稿作品。投稿は手軽にできるので、挑戦してみてはいかがだろうか。もしかしたら、あなたの作品をYOASOBIが歌うことになるかも。

また、新しい才能を発掘しようというスタンスから、ミュージックビデオも若手のクリエイターが手がけている。私も起用されるようがんばろうと思う。