「当たり前の世の中」を疑う。周囲の反対や冷笑にめげず、信じる道を突き進む主人公。そして、ひっくり返る世界。そんな映画をまとめてみた。
ベイブ
豚は牧羊犬になれない、という常識。コンテストに出場する豚を見て、大笑いする観客。圧倒的アウェイ。しかし、まったく動じない。周囲の声に惑わされることなく、信念を持って戦いに臨む姿に、心震える。
ロレンツォのオイル/命の詩
治療法のない難病にかかった子供。救うためにすべてを投げ打つ親。知識ゼロから、医学を学び、学会の常識を覆す「オイル」を発見する。狂信的なまでに、子供のために奮闘する親の姿に心震える。
ロッキー・ザ・ファイナル
老い、引退し、愛するものにも先立たれ、世間からみれば、すべてが「終わった男」。しかし、彼は再びリングに立つ。まだまだ人生は終わっていない。不屈の精神で戦い続ける姿は、涙なしには見られない。
オデッセイ
火星においてきぼりにされたら、死ぬ、という常識。誰もが諦める状況で、やるべきことをやる。一縷の望みに希望を託し、やりつづける姿に心震える。人は何のために生きるのか、を考えさせられる名作。
イン&アウト
教え子の「失言」のおかげで、幸せからどん底に転落するゲイの教師。教師を救うために、「立ち上がる人々」のシーンに心震える。
スラムドッグ$ミリオネア
カンニングを疑われ拷問される主人公。スラムで生まれた人間が、インテリでも間違える難問に答えられるはずがないという常識。スラムで生きた人生の中に答えがあるという映画のような話。映画だけど。
大統領の陰謀
新聞社のはみ出し記者が、特ダネのため奮闘。上から圧力がかかっても、命の危険にさらされても、真実を追究する姿に心震える。盗聴されないようクラシックを大音量でかけ、筆談するシーンが最高。
レゴ・ムービー
一般人が、実は救世主という「マトリックス」に繋がる世界観。自分が住む、目に見える世界が常識だが実際はそうではない。中盤の世界観がひっくり返るシーンに度肝を抜かれた。間違いなく、心震える名作。
マネーボール
金に物を言わせて、高額な選手を獲得する金満球団。それに対抗するため、統計データを駆使し、優秀な選手を獲得する。27個のアウトを取られるまでは終わらない競技と定義し、常識を覆す戦い方に心震える。
カラー・オブ・ハート
当たり前の常識に支配された世界。映画では常識が「モノクロ」で表現され、それを侵したものは「カラー」となる。概念が視覚化された世界観に舌を巻く。非常識が常識に変わるシーンが必見の最高傑作。