ペットが好きだ。生まれてこの方、ずっと飼っている気がする。これまで飼ってきた小動物を、ランキング形式で紹介する。思い出とともに。
10位.カブトムシ
みんなが寝静まったころ、カサコソカサコソ音がする。プラスチックの虫かごから。中には、幼稚園のお友達からもらったカブトムシ。こっそり、逃してあげたくなる。でも、子どもたちはきっと怒るだろう。正直言うと虫はそんなに好きじゃない。
9位.ダンゴムシ
子どもがダンゴムシを手に帰ってきた。「家にそんなもの入れちゃダメだよ」と言うも、聞く耳を持たない。しばらくすると、「あ、いない」と言う。家族で家中探すも見つからない。きっと今も家の中のどこかで丸くなっていると思う。
8位.おたまじゃくし
手が生え、足が生え、尻尾がなくなる。そんな生物がこの世にいるのだろうか。いる。おたまじゃくしだ。個人的には、子どもを背中にある無数の穴で育てるピパピパが好きだ。関係ないが、チアシードを見るたびに、カエルの卵を想像してしまう。
7位.アリ
会社の先輩からプレゼントされたアントクアリウム。確保したアリに、巣を作ってもらった。青いゼリーにできる模様は、インテリアとしてもおしゃれ。しかし、命を冒涜しているような罪悪感もあった。最後、アリを逃がすとき「ありがとう」とつぶやいた。
6位.金魚
金魚は、環境によりサイズが変わるという。大きな水槽であれば大きく、小さな水槽であれば小さいままだという。狭小住宅で、小さな金魚を見ながら思った。「人間も同じなのだろうか」と。そうこうしているうちに、金魚は、白点病にかかって全滅した。
5位.ザリガニ
ザリガニは、顔からおしっこをする、脱皮するときは目も脱皮する、らしい。ザリガニ好きの子どもに教えてもらった。ちなみに、子どもたちはエビも好きだ。回転寿司に行くと、必ず注文する。ザリガニとエビは、似ているようでやはり違うようだ。
4位.メダカ
メダカは飼いやすい。環境が整えば、どんどん卵を産み、増殖する。名前をつけて育てていても、識別は不可能になるほどだ。ただし、うっかりベランダに出しっぱなしにしておくと、鳥のエサになるなどして、全滅する恐れがある。事実、全滅した。
3位.蚕
四六時中桑の葉を食べ、卵から一万倍ほどの大きさにまで成長する。夜中、むしゃむしゃと葉を食べる音が聴こえる。糸を吐き、繭を作り、蚕蛾になる。そして、一週間で死ぬ。人のために、糸を作るために生まれて死ぬ、その儚い命に胸が痛くなる。
2位.ひよこ
小学校三年生の時、縁日のひよこ釣りで三羽ゲットした。一匹はすぐに死んだが、残り二匹はコケコッコーと鳴くまで育てた。近所から苦情がきた。なくなく近所のおじさんに譲った。後日、「骨ばっかりで食うところなかったわ」と言われた。号泣した。
1位.犬
社会人になって犬を飼った。売れ残りの子犬を。飼い始めて、重度の食物アレルギーと判明。動物病院通いで生活苦になりかけた。犬のために生きている時期があった。年とともに症状は収まり、十三歳となった今も子犬のように元気だが。
まとめ
生き物を飼うことで学べることは多い。しかし、中途半端な気持ちで、飼ってはいけない。こんなふざけたイラストを描いて、説得力に欠けるが。