こんにちわ、アートとは何かがさっぱりわからないホビヲです
名画はどうして名画なのか。なぜ、時代を経ても絶賛され、信じられない額で取引され、美術館に行列ができるのか。
謎は深まるばかり。
名画と向き合い、模写すれば何かがわかるかもしれない。そう思い、挑戦することにした。世界の名画 15作品を模写してわかったことを書いていく。
それではいってみよう。
『真珠の耳飾りの少女』ヨハネス・フェルメール
なぜ、漆黒の闇の中、少女の瞳と耳飾りは光り輝いているのか。フェルメールの技術にひれ伏した。色を重ねるほどに厚塗りのおばけのようになってしまう。
アートとは、光と影を描くもの
『モナリザ』レオナルド・ダ・ヴィンチ
スフマート技法を駆使して描かれた世紀の名作。曖昧な輪郭が謎に満ちた構図を際立たせる。ソフトブラシで模写したがただのピンぼけになってしまった。
アートとは、謎に満ちたもの
『赤・青・黄のコンポジション』ピート・モンドリアン
黒い線を引き、赤と黄と青を配しただけの作品。モンドリアンはグリッド線とシンプルな配色にこだわり続けたとのこと。そんな人いなかったんだと思う。
アートとは、他の人がやらないもの
『アビニヨンの娘たち』パブロ・ピカソ
模写に問題があるのは認めるが、オリジナルもかなり自由な感じ。ピカソの表現に挑戦する凄みを感じる。さすがにモデルさんたちはご立腹だったと思うが。
アートとは、自由なもの
『ひまわり』フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホが何度も描いたひまわり。3番目に描いたこの12本の作品がお気に入りだったとのこと。模写したがまったく迫力がない。もちろんiPadのせいではない。
アートとは、迫力があるもの
『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』東洲斎写楽
浮世絵はヨーロッパの芸術家たちに愛され、多大なる影響を与えたという。鋭い眼光、への字の口元、インパクト大の構図と斬新な色使い、魅了されるのは納得。
アートとは、愛されるもの
『鳥獣人物戯画』
鳥獣戯画は複数の僧が描いていたらしい。何を思ってこのカエルとウサギの相撲シーンを描いていたのだろうか。手塚治虫が漫画のはじまりと言及していた。
アートとは、オリジナルなもの
『落穂拾い』ジャン=フランソワ・ミレー
地に足をつけて生きている人々を圧倒的な画力で描ききった名作。地味だったので配色を明るめにしたら、平坦なつまらない作品になってしまい反省した次第。
アートとは、リアルなもの
『マリリン・モンロー』アンディ・ウォーホル
シルクスクリーンで大量生産した作品が絶賛される謎のアート作品。制作過程そのものが物議を醸し、これまでの常識に一石を投じるものだったのだと思う。
アートとは、社会に一石を投じるもの
「叫び』エドヴァルド・ムンク
叫びという題名だけあって怖すぎる。どういう精神状態だったのかと不安になる作品。欄干に差す夕日も赤すぎて、模写している間なんだか不安になってしまった。
アートとは、不安になるもの
『赤いヌード』アメディオ・モディリアーニ
当時裸を描くのはご法度だったらしく、モディリアーニさんは警察に捕まったりしながら創作活動に勤しんでいたらしい。今がそんな時代じゃなくてよかった。
アートとは、ルールに縛られないもの
『散歩・日傘をさす女』クロード・モネ
サッサッサッとした筆遣いで、どうしてこんな空気感を表現できるのか。iPad Proのガラスにペンがあたる音がうるさいと家人に怒られながら模写した。
アートとは、空気を描くもの
『帽子の女』アンリ・マティス
見たままじゃなくて、自分が見える色で描いていいと言うマティスさん。その作品を模写するのって明後日のことやってるのではないかと矛盾を感じながら描いた。
アートとは、思ったように描くもの
『麗子』岸田劉生
数多存在する「麗子像」。どれを描こうかと迷ったが、重要文化財の作品を模写。自分の娘を描き続ける芸術家の執念のようなものを感じて恐ろしくなった。
アートとは、執念の塊ようなもの
『風船と少女』バンクシー
壁に書かれた落書きのようなアート作品。発表作品が常に話題となる芸術家バンクシーの代表作。少女の影がエビのように見えるのはわたしだけだろうか。
アートとは、社会に訴えるもの
最後に、世界の名画を15枚模写してわかったこと
アートとは何か、作品ごとに思ったことは異なるが、共通するのは常識にとらわれていないということ。革新的な技法であったり、常識の枠を超えた表現であったり、いずれも時代の枠を越え、時代を先取りしているのだと思う。
かわいい無料イラスト素材集「ホビヲノエ」でも、そのようなアートな作品を描きたい。そう思った。