ホビヲログ

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最近のモノクロ映画!わざと白黒で撮影されたおすすめ作品20選

撮影とは、影を撮ること。

カラー映像が当たり前の時代に、あえて白黒で撮影される映画には名作が多い。

白黒で撮影される理由は、演出意図、監督のこだわり・きまぐれ、など様々。作品には、その理由を考える楽しみもある。カラー時代に、あえて撮影されたモノクロ映画20本を紹介する。

アーティスト(2012)

アーティスト (字幕版)

サイレント全盛からトーキー(音声映画)へ移り変わるハリウッド。時代に取り残された男の転落と、愛を描く。白黒かつサイレントであるがゆえ「ラストシーン」のインパクトは絶大。監督:ミシェル・アザナヴィシウス

ニーチェの馬(2011)

ニーチェの馬 (字幕版)

どこかの田舎、石造りの家と命をつなぐ古井戸。そして、疲れ果てた馬と、農夫と、その娘。暴風が吹き荒れる6日間の物語。途中、強烈な睡魔に襲われる名作。監督:タル・ベーラ

アンジェラ(2005)

アンジェラ (字幕版)

自殺を試みるどうしようもない男が、突如現れた長身の美女にあれこれ指図される話。リュック・ベッソン過去作品を思わせるシーンが頻出する。監督:リュック・ベッソン

バーバー(2001)

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小さな床屋で働くエドが思いついたちょっとした恐喝が思いもよらない悪夢を招く。人間の愚かさと愛しさを描く。カラー版もあるのが驚き。監督:イーサン・コーエン、 ジョエル・コーエン

デッドマン(1995)

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19世紀後半のアメリカ西部を舞台に、ある理由から裏の組織に追われるひとりの男の葛藤を描く。ジョニー・デップがかっこいい映画。監督:ジム・ジャームッシュ

カラー・オブ・ハート(1998)

カラー・オブ・ハート(字幕版)

1950年代の白黒のテレビ番組「プレザントヴィル」の世界に、現代の兄妹が入り込む。白黒だった街に変化が訪れる。白黒ならではの演出に拍手を送りたい。監督:ゲイリー・ロス

π/パイ(1998)

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数字に取り憑かれた男を、斬新な手法で描く。現実と妄想が入り混じったエグい映像の数々。カラーだったらもっと気持ち悪くなると思う。監督:ダーレン・アロノフスキー

ベルリン・天使の詩(1987)

ベルリン・天使の詩(字幕版)

人間に恋した天使のお話。名作に違いない(と思う)のだが、寝てしまった。しかしながら、中学生の時にみた時の話。もう一度観てみたいと思う。監督:ヴィム・ヴェンダース

エド・ウッド(1994)

エド・ウッド (字幕版)

史上最低の映画監督と呼ばれたエド・ウッド。彼の映画愛に満ちた人生を、これまた映画を愛するティム・バートンが描く。監督:ティム・バートン

シンドラーのリスト(1993)

シンドラーのリスト(字幕版)

学生のとき、授業中に教師がこの映画を話題にした。途中の「着色されたシーン」の解説を延々と行いオチまで話した教師を、ぼくはまだ許していない。監督:スティーヴン・スピルバーグ

黒い雨(1989)

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黒い雨を表現するために選ばれたモノクロという表現手法。田中好子の髪がごっそりと抜けるシーンが印象的。監督:今村昌平

ダウン・バイ・ロー(1986)

ダウン・バイ・ロー (字幕版)

刑務所を脱獄した男たちのおかしな逃走劇。なんとも言えない雰囲気が愉快。イタリア人ロベルトがいい味を出している。監督:ジム・ジャームッシュ

ボーイ・ミーツ・ガール(1984)

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アレックス三部作の一作目。つづく、「汚れた血」「ポンヌフの恋人」同様に、監督自身を強く表した主人公をドニ・ラヴァンが演じる。監督:レオス・カラックス

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984)

ストレンジャー・ザン・パラダイス (字幕版)

世の中には、本作を楽しめる人と楽しめない人がいる。カンヌ国際映画祭最優秀新人監督賞、ロカルノ国際映画祭グランプリ、全米映画批評家協会賞最優秀作品賞受賞。監督:ジム・ジャームッシュ

最後の戦い(1983)

最後の戦い(字幕版)

文明が破壊されてしまった近未来。生き残った4人の男たちが「あるもの」をめぐって最後の戦いを繰り広げる。24歳ベッソン監督のデビュー作。監督:リュック・ベッソン

レイジング・ブル(1980)

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スラム街から這い上がりボクシングの王座に君臨した男の、栄光と破滅を描く。太ったり痩せたりするデ・ニーロの役者魂に震える。監督:マーティン・スコセッシ

エレファントマン(1980)

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19世紀末のロンドンを舞台に、特異な容姿から「エレファント・マン」と呼ばれた男と主治医との交流を描く。幼心にものすごく怖かった。監督:デヴィッド・リンチ

マンハッタン(1979)

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マンハッタンを舞台に、シリアスな小説家に転向しようとする売れっ子TVライターをめぐって錯綜する男女の愛の顛末を、シュールな切り口でほろ苦く描く。監督:ウディ・アレン

イレイザーヘッド(1977)

イレイザーヘッド デイヴィッド・リンチ リストア版 (字幕版)

過去肉体関係をもった女性から、奇形の赤ん坊を産んだと告げられ、結婚に至る男。女に逃げられ、赤ん坊と男二人の家は狂気の世界となる。監督:デヴィッド・リンチ

ペーパームーン(1973)

ペーパー・ムーン (字幕版)

母親を亡くした少女アディを親戚の家まで送り届けることになった詐欺師のモーゼ。互いの絆を深めていく物語を描いたロード・ムービー。監督:ピーター・ボグダノヴィッチ

「世間の常識を打ち砕く主人公」に心震える、おすすめの映画

「当たり前の世の中」を疑う。周囲の反対や冷笑にめげず、信じる道を突き進む主人公。そして、ひっくり返る世界。そんな映画をまとめてみた。

ベイブ

ベイブ (吹替版)

豚は牧羊犬になれない、という常識。コンテストに出場する豚を見て、大笑いする観客。圧倒的アウェイ。しかし、まったく動じない。周囲の声に惑わされることなく、信念を持って戦いに臨む姿に、心震える。

ロレンツォのオイル/命の詩

ロレンツォのオイル/命の詩 (字幕版)

治療法のない難病にかかった子供。救うためにすべてを投げ打つ親。知識ゼロから、医学を学び、学会の常識を覆す「オイル」を発見する。狂信的なまでに、子供のために奮闘する親の姿に心震える。

ロッキー・ザ・ファイナル

ロッキー・ザ・ファイナル (字幕版)

老い、引退し、愛するものにも先立たれ、世間からみれば、すべてが「終わった男」。しかし、彼は再びリングに立つ。まだまだ人生は終わっていない。不屈の精神で戦い続ける姿は、涙なしには見られない。

オデッセイ

オデッセイ 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]

火星においてきぼりにされたら、死ぬ、という常識。誰もが諦める状況で、やるべきことをやる。一縷の望みに希望を託し、やりつづける姿に心震える。人は何のために生きるのか、を考えさせられる名作。

イン&アウト

イン&アウト [DVD]

教え子の「失言」のおかげで、幸せからどん底に転落するゲイの教師。教師を救うために、「立ち上がる人々」のシーンに心震える。

スラムドッグ$ミリオネア

スラムドッグ$ミリオネア (字幕版)

カンニングを疑われ拷問される主人公。スラムで生まれた人間が、インテリでも間違える難問に答えられるはずがないという常識。スラムで生きた人生の中に答えがあるという映画のような話。映画だけど。

大統領の陰謀

大統領の陰謀 (字幕版)

新聞社のはみ出し記者が、特ダネのため奮闘。上から圧力がかかっても、命の危険にさらされても、真実を追究する姿に心震える。盗聴されないようクラシックを大音量でかけ、筆談するシーンが最高。

レゴ・ムービー

LEGO(R) ムービー(吹替版)

一般人が、実は救世主という「マトリックス」に繋がる世界観。自分が住む、目に見える世界が常識だが実際はそうではない。中盤の世界観がひっくり返るシーンに度肝を抜かれた。間違いなく、心震える名作。

マネーボール

マネーボール (字幕版)

金に物を言わせて、高額な選手を獲得する金満球団。それに対抗するため、統計データを駆使し、優秀な選手を獲得する。27個のアウトを取られるまでは終わらない競技と定義し、常識を覆す戦い方に心震える。

カラー・オブ・ハート

カラー・オブ・ハート(字幕版)

当たり前の常識に支配された世界。映画では常識が「モノクロ」で表現され、それを侵したものは「カラー」となる。概念が視覚化された世界観に舌を巻く。非常識が常識に変わるシーンが必見の最高傑作。

「なりすます主人公」にドキドキする、おすすめの映画8選

自分ではない誰かになりすます。周囲を欺き、自分自身をも欺く。「最後までばれないで欲しい」と観客も願ってしまう。そんな、おすすめの映画をまとめた。

リプリー

リプリー [DVD]

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  • マット・デイモン
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「すべてを持つ男」になりすます、何も持たない男。嘘がばれないよう、懸命に努力する姿。上手く騙せたときの安堵。そして、「怪しむ人物」の登場。犯罪者心理となった観客は、逃げ切りたいと思う、そんな危うい作品。

ガタカ

ガタカ (字幕版)

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  • イーサン・ホーク
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「優れた遺伝子を持つ男」になりすます、普通の男。遺伝子操作による出生が前提の近未来。ランニングマシーンで、周囲が平然と走り続ける中、ひとりだけ大変なことになっている主人公。平静を装う姿に胸が痛くなる。

リンガー!替え玉★選手権

「知的発達障害者」になりすます、陸上界の元スター選手。「演じる」努力は涙なしには見られない。障害者を不謹慎とタブー視する社会に一石を投じる爆笑コメディー。スペシャルオリンピックス公式映画というから驚き。

デーヴ

デーヴ (字幕版)

デーヴ (字幕版)

  • ケヴィン・クライン
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「アメリカ大統領」になりすます、そっくりさん。嘘が真の政治の世界、良識を持つ一般人が、理想の政治家になっていく。評価されるべきは、経歴よりも行動だと言わんばかりの作品。国民を欺いているという事実は否めないのだが。

影武者

影武者

影武者

  • 仲代達矢
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「信玄公」になりすます、そっくりさんの盗人。本人の意に反し、無理やり大将となった男の過酷なドラマ。実は、主役を途中降板した勝新太郎になりかわった仲代達矢のドラマでもある。それを考えると、二重の意味で楽しめる。

ハンサムスーツ

「ハンサム」になりすます、定食屋のおやじ。谷原章介のようなハンサムになりかわる塚地武雅が素敵。本当の自分は何者なのか。人が愛すべきは、外見か、中身か。なかなかに深いテーマ。オチも素晴らしく名作だと思う。ウィッシュ!

フェイス/オフ

「犯罪者」になりすます、刑事。潜入捜査のため、顔を入れ替えるという奇想天外な設定。犯罪者となった自分は、仕事も家族も奪われる恐怖にさらされる。ジョン・ウー演出の「鏡のシーン」が印象的。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

「パイロット・医師・弁護士」になりすます、青年。「お金さえあれば幸せになれる」と信じる主人公。家族を騙し、愛するものを騙し、自分をも騙す。誰かになりすますには、人一倍の才能が必要だと痛感する。

「エレベーターのシーン」が魅力的で面白い、おすすめの映画

1日10回はエレベーターに乗っている気がする。

休みの日を除くと、だいたい年間3,000回くらい。そんなわたしが印象的なエレベーターシーンのある、おすすめの映画を紹介する。

ゴースト/ニューヨークの幻

ゴースト/ニューヨークの幻 (字幕版)

満員のエレベーターで「感染症の病気にかかった親友」が咳き込む。心配する主人公。周囲の人達は怪訝な顔。こんな悪戯をいつかやってみたい。いや、絶対にやってはいけない。

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー (字幕版)

交渉決裂した主人公。帰ろうとエレベーターに乗ると、次から次に怪しい屈強な男たちが乗ってくる。笑ってしまうほどの緊張感。エレベーターでのアメコミヒーローの活躍が堪能できる。

ダイハード3

ダイ・ハード3 (字幕版)

超高層ビルが舞台の一作目はエレベーター名シーンのオンパレード。しかし、3作目にも名シーンがある。敵の嘘に気づき、あえて「余計な一言」をつぶやくマクレーン刑事らしさにシビれる。

スピード

スピード (字幕版)

「もし、このエレベーターが落ちてしまったら」と、誰しも一度は考える恐怖が見事に描かれている。着地直前に飛べばなんとかなると思っていたが、実際はそうでもないらしい。

ターミネーター2

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逃げても逃げても追ってくるT1000。ドロドロかと思えば手を刀にして切りつける、そして、異常に俊足。そんなとんでもない彼が執拗なまでに襲ってくるエレベーターシーンは必見。

(500)日のサマー

(500)日のサマー (字幕版)

「スミスいいよね」「え?」「わたしも好き」 このシーンだけでも名作と認定したくなる。本作ではエレベーターが場面転換に活用されたり、演出において重要な役割を担っている。

ブルース・ブラザース

ブルース・ブラザース (字幕版)

あらゆる敵から狙われ一刻の猶予もない中、エレベーターに乗り込む主人公2人。そこで流れる「イパネマの娘」。なんとも言えない可笑しみがある。本作における大好きなシーンのひとつ。

その他、エレベーターのシーンが印象的な作品

  • スタートレック
  • デビル
  • 羊たちの沈黙
  • ドライヴ
  • シャイニング
  • ゴーストバスターズ
  • 汚れた血
  • エンゼル・ハート
  • マルコヴィッチの穴
  • インセプション
  • 摩天楼はバラ色に
  • 殺しのドレス
  • フォールームス
  • 死刑台のエレベーター

さて、今日もエレベーターに乗りに行こうか。

リュック・ベッソンは、10作で監督業を引退すべきだったのか

リュック・ベッソンの作品に夢中になった時期があった。

独特な世界観、スタイリッシュな映像、キャスティングされる魅力的な女性。書籍「リュック・ベッソンの世界」を購入して何度も読み返した。10作で監督業から引退すると公言した時はやめないで欲しいと願った。

いつからだろうか、彼の作品に魅力を感じなくなったのは。フィルモグラフィーを確認すると、彼の映画製作の動機は、自分のため、恋人のため、会社のため、と変遷をたどっている。

鑑賞した10作目までが中心となるが感想をまとめた。

1作目:最後の戦い(1983)

最後の戦い(字幕版)

最後の戦い(字幕版)

  • ピエール・ジョリヴェ
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環境の激変により文明が破壊されてしまった近未来。生き残った男たちが最後の戦いを繰り広げる。

24歳のリュック・ベッソンによって自主映画さながらに製作された本作。全編モノクロ、セリフなし。圧倒的に説明が不足し、映画としては不親切極まりない。

しかし、「リュック・ベッソンの世界/最後の戦い」には野心溢れる青年がどれほどの困難と戦い、完成のために奮闘したかが記されている。その背景を知ると、面白い面白くないだけでは評価できなくなる。

本作は、アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭の審査員特別賞・批評家賞を受賞。この受賞はリュック・ベッソンにとって計り知れない喜びであった。作品が評価されなければ借金まみれで首をくくるしかなかったからだ。一か八かのギャンブルに勝った瞬間だった。

2作目:サブウェイ(1984)

サブウェイ (字幕版)

サブウェイ (字幕版)

  • クリストファー・ランバート
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重要書類を盗んだ金髪男のフレッド。パリの地下鉄に逃げ込むが、そこには風変わりな若者たちが生活していた。

クリストファー・ランバートの金髪に憧れて金髪にした友人がいた。それほどにかっこいい映画。荒唐無稽なストーリーだが印象的なシーンに溢れている。

制作当時、26歳のリュック・ベッソンは資金を出したウォーレン・ベイティに悩まされたという。ベイテイは、お金を出す代わりに口も出した。その内容は、自身の恋人であったイザベル・アジャーニを美しく撮れというものだった。たしかに彼女の登場シーンはすべて美しい。

ベッソンは、資金提供者のオーダーにしっかりと応えたといえる。と同時に「女性のために作品を撮る」というスタイルが確立したのかもしれない。

3作目:グラン・ブルー(1988)

素潜りのプロ、ジャックとエンゾ。親友であり、ライバルでもあった2人。参加した国際大会に悲劇が待ち受けていた。

実在する素潜り名人ジャック・マイヨールに心酔したベッソンが「海に対する愛」を映像化した作品。

海を愛し、海に生きたいと願ったベッソン少年。しかし、17歳の潜水事故が原因でその夢を諦める。そして彼は、次に好きだった映画の世界に足を踏み入れる。好きな「海」を好きな「映画」で描く。想いが込められた作品は論理を超えた感動をもたらした。

個人的な強い想いによって作られた本作は、当然のことながら多くの観客の心を動かした。フランスを始め全世界で大ヒット。社会現象にまでなった。

4作目:ニキータ(1990)

ニキータ (字幕版)

ニキータ (字幕版)

  • アンヌ・パリロー
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警官3人を殺害し無期懲役を言い渡された少女。政府の秘密機関に見出され、暗殺者としての道を歩むことになる。

1人目の伴侶、アンヌ・パリローのために作った作品。

作品の中盤、強引な展開に違和感を持つ。その理由は、「リュック・ベッソンの世界/ニキータ」の中に記されていた。リュック・ベッソン監督は撮影が始まってからシナリオの破綻に気づき、製作途中で大幅に書きなおしたという。限られた時間の中、強引な展開は監督も苦渋の決断だったのだ。

そんな背景がありながらも、作品には魅力的なシーンが数多くある。毎度のオープニングカットも、壁越しに泣きながらミッションをこなすニキータも、哀愁ただようラストシーンも。

本作で、アンヌ・パリロー(婚姻期間:1986 - 1991)はセザール賞主演女優賞を受賞する。しかし、その授賞式でリュック・ベッソンは2人目の伴侶マイウェン(婚姻期間:1993 - 1997)に出会う。当時、マイウェンは15歳。こういうところが自由すぎる。

5作目:アトランティス(1991)

海への深い愛情を謳い上げたドキュメンタリー。魚たちの動きや海の表情を、美しい映像で描き出していく。

ベッソンが愛する「海」がテーマ。海中映像とナレーション、そしてエリック・セラの音楽を楽しむ映画。リュック・ベッソン監督は音楽に、マイルス・デイヴィスの起用を熱望していたが、それは叶わなかった。実現していればまた違った作品になったのかもしれない。

6作目:レオン(1994)

家族を惨殺された少女マチルダは、隣人の殺し屋レオンに助けられる。彼女は、復讐のためレオンに弟子入りする。

リュック・ベッソン、念願のハリウッド進出作。作品の評価は高く、「レオン」をマイ・ベストに挙げる人も多い。

マチルダのモデルは2人目の伴侶、マイウェンとのこと。彼女は17歳で彼の子供を出産している。ちょっと若すぎやしないかと思う。

7作目:フィフス・エレメント(1997)

23世紀の地球に、巨大なエネルギー体が接近してきた。地球滅亡の危機に立ち向かう男女の姿を描く。

リュック・ベッソン少年が思い描いた世界観を大金を使って映像化した作品。

2人目の伴侶、マイウェン(婚姻期間:1993 - 1997)がオペラ歌手ディーヴァ・プラヴァラグナ役。3人目の伴侶、ミラ・ジョヴォヴィッチ(婚姻期間:1997 - 1999)が主役のリー・ルー役。

ちなみに、マイウェンはこの人。

www.youtube.com

8作目:ジャンヌ・ダルク(1999)

ジャンヌ・ダルク(字幕版)

ジャンヌ・ダルク(字幕版)

  • ミラ・ジョヴォヴィッチ
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フランス救国の英雄と謳われながらも、狂人・魔女などと囁かれてきたジャンヌ・ダルクの知られざる生涯を描く。

3人目の伴侶、ミラ・ジョヴォヴィッチを主演にした歴史作品。ダスティン・ホフマンが出てる。

2001年、リュック・ベッソンはハリウッドに対抗するため映画スタジオ「ヨーロッパ・コープ」を立ち上げる。4人目の伴侶、ヴィルジニー・シラ (2004 - )は、ヨーロッパ・コープのプロデューサー。

9作目:アンジェラ(2005)

アンジェラ (字幕版)

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  • ジャメル・ドゥブーズ
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48時間後に殺される運命にあり、生きる希望を失い死を覚悟した男と、突然目の前に現われた女性の姿を描く。

大女と男の会話の中に過去のリュック・ベッソン作品を彷彿とさせるシーンの数々。「OKって言うな」「OK」(レオン)や、二人が鏡に向かって話すシーン(ニキータ)。使い回しかセルフパロディか、どちらだろうか。

ちなみに、主人公の年齢「28歳」にズッコけた。

10作目:アーサーとミニモイの不思議な国(2006)

体長2mmに縮んでしまった少年が不思議な妖精の王国を大冒険する姿を描く。

10作で監督業をやめると公言していたリュック・ベッソン。3部作と言ったあたりから嫌な予感がした。

このあたりから自身の映画スタジオ「ヨーロッパ・コープ」(と、プロデューサーの妻ヴィルジニー・シラ)のために製作している気がする。

11作目:アーサーと魔王マルタザールの復讐(2009)

体長2mmに縮んでしまった少年が不思議な妖精の王国を大冒険する姿を描く二作目。

観ていない。

12作目:アーサーとふたつの世界の決戦(2010)

体長2mmに縮んでしまった少年が不思議な妖精の王国を大冒険する姿を描く三作目。

観ていない。

13作目:アデル/ファラオと復活の秘薬(2010)

最愛の妹の命を救うため、古代エジプトの秘宝を探すアデル。その一方、化石から翼竜が孵化する事件が起こる。

観ていない。

14作目:The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛(2011)

ミャンマーで民主化運動を牽引し、アジア女性初のノーベル平和賞を受賞したアウンサンスーチーの半生を描く。

観ていない。

15作目:マラヴィータ(2013)

マラヴィータ (字幕版)

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  • ロバート・デ・ニーロ
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FBIの証人保護プログラムを適用され流転生活を送る元マフィアのブレイク一家と、彼に恨みを抱くマフィアとの対立を描く。

観ていない。

16作目:LUCY/ルーシー(2014)

LUCY/ルーシー (字幕版)

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  • スカーレット・ヨハンソン
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アクシデントにより脳に異変を来したごく普通の女性・ルーシーは、脳が覚醒し、人知を超えた能力を次々と発揮し始める。

観ていない。

17作目:ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017)

タイムトラベルを行う2人のエージェントが宇宙を舞台に活躍する姿を描く。

観ていない。

18作目:ANNA/アナ(2019)

ANNA(字幕版)

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  • サッシャ・ルス
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昼はファッションモデル、夜は暗殺者という女性が活躍する。

観ていない。

まとめ

11作目以降、ちゃんと観てなくて我ながらビックリしてしまった。いつの日かちゃんと観ようと思う。

その時は、こちらのサイト「ホビヲの映画感想画」にてレビューするはず。

eiga.hobiwo.com