2016年9月1日、ヤマザキ・ナビスコは、ヤマザキビスケットに社名を変更した。米モンデリーズ・インターナショナルとのライセンス契約終了に伴うものだ。
主力商品であった「リッツ」「オレオ」「プレミアム」などの商標は使用できなくなった。しかし、ヤマザキビスケットは対抗商品を作り、販売している。「リッツ」と「プレミアム」については、名前だけではなく、商品改良も行っている。「オレオ」の対抗商品は製造していないようだが。
まとめるとこんな感じだ。
リッツ
- 旧リッツ(日本:ヤマザキ)
- →新リッツ(インドネシア:モンデリーズ)
- →ルヴァン(日本:ヤマザキ)
食べ比べもたくさんされている。
- 新リッツと旧リッツを食べ比べたがもはや別物 むしろルヴァンの方が旧リッツに限りなく近い:お料理速報
- 新ナビスコのリッツを旧ヤマザキナビスコや新ヤマザキのルヴァンと食べ比べてみたレポート - 【ネタ倉庫】ライトニング・ストレージ
- 新リッツと旧リッツを食べ比べてみた! 見た目は似てるけど味が全然違う!! こんなのリッツじゃねええッ! | ロケットニュース24
ちなみに、昔探偵ナイトスクープで「リッツ3枚を25秒以内に食べられるか」という検証を行い、誰も成功しなかった回があったが、ルヴァンではどうなのだろうか。今度、個人的に実験してみようと思う。
プレミアム
- 旧プレミアム(日本:ヤマザキ)
- →新プレミアム(イタリア:モンデリーズ)
- →ルヴァンクラシカル(日本:ヤマザキ)
オレオ
- 旧オレオ(日本:ヤマザキ)
- →新オレオ(中国:モンデリーズ)
※ヤマザキビスケットの対抗商品はなし
ヤマザキの新しいビスケットは、「実は美味しくなった」「日本製造で安心だ」と概ね高評価のようだ。しかし、ブランドの認知度では、ナビスコ製品との間において圧倒的な差がある。ヤマザキが不利である。
今、全国のリッツファンの多くは旧リッツを箱買いし、家には在庫があるだろう。それがなくなった時、店頭で手にするのは、「新リッツ」かそれとも「ルヴァン(ヤマザキの新リッツ)」のどちらだろうか。
前置きが長くなったが、今日お話したいのはそこではない。
「エントリー」は、めちゃくちゃ美味い
ヤマザキビスケットの「エントリー」を、先日、生まれてはじめて食べ、めちゃくちゃ美味しくて感動したので、そのレビューをしたいと思う。
「エントリー」は、1972年から発売されているロングセラー商品。旧リッツと旧リッツの間にバニラクリームを挟んだビスケットサンドだ。マダガスカル産のバニラビーンズを使用したクリームは、しっとりと上品。それを挟む前提でビスケットは、薄くつくられている。旧リッツとは厚みが異なるが、味はほぼ同じだ。
ナビスコブランドの「リッツ」を冠していなかったため、「エントリー」は商品名を変更する必要がなかったのかもしれない。「リッツ チーズサンド」は「ルヴァン チーズサンド」に名称変更したのとは対照的だ。
この「エントリー」の魅力は、しょっぱさと甘さの絶妙なバランスにある。すこし塩味のする旧リッツ2枚に、甘いバニラクリームが適度な量で挟まれている。完璧と言ってもいい。
正直言うと「オレオ」はそこまで好きじゃなかった。甘くて黒いビスケットの間に甘いクリームが挟まっている。甘さが過剰で、単体ではクドかった。牛乳につけて食べれば良いのだが、ぼくは冷たい牛乳でお腹が痛くなる。個人的な話で恐縮だが。
それに比べて「エントリー」はどうだ。それ単体で楽しめる。袋を開けると、もうとまらない。口の中でしっとりと柔なくなる旧リッツ。噛みしめるとサクッと割れ、中から甘いバニラクリーム。思わず叫びたくなる。
ありがとう、ヤマザキビスケット!
勢いで、全部食べてしまって、「エントリー」そのものの写真がないのだが、そこはご容赦願いたい。
まとめ
このエントリーは、「エントリー」を愛する人には馬鹿にされるかもしれない。「何をいまさら言ってるんだ。このニワカが!」と罵倒されるかもしれない。それを承知で書いてしまった。
もし、ヤマザキビスケットの「エントリー」を食べたことがないという方がいたら、是非試してほしい。きっとやみつきになるだろうから。
ちなみに、家の「リッツ」の在庫がなくなったら、ぼくは「ルヴァン」を買うつもりだ。もちろん、「ルヴァンクラシカル」も「エントリー」を選ぶつもりだ。