ホビヲログ

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「カンニングで停学になった男」の、その後の話

ブロマイド写真★ボブ・マーリー(Bob Marley)/笑顔のアップ/横

20年以上前、わたしがまだ学生だったころ、話題の男がいた。今日は彼の話をしたいと思う。

はじめに言っておくが、彼は人気者ではなかった。漫画と昆虫観察が趣味のインドア派。優柔不断でだらしなく、みんなから軽蔑されているという噂もあった。残念ながら友人ではなく、直接話したことがないので真相は分からないが。

当初、彼にはまったく興味がなかった。突然大きな声を出したので、「ちょっと危ない人なのかな」という印象を持ったくらい。しかし、テストでカンニングがばれ、停学になってからは違った。その後が心配になり、進んで情報を求めた。

停学の背景を知ると、哀れに思った。彼は陥れられたという。友人と示し合わせて行ったカンニング行為。共謀した他の学生は追及されず、彼一人が貧乏くじを引いたのだ。もちろん、許される行為ではない。しかし、一人だけが罪をかぶって停学とは、なんとも救われない。

卒業した後も、不幸続きだった。リストラに遭う、借金で首が回らなくなる、などいい話はひとつもない。とくに女性関係については悲惨だった。

ひとりの女性にたぶらかされ、人生を棒に振った。

結婚の話がでて、幸せを掴んだかに思えた。しかし、実際には長きにわたって、彼女に騙されていた。周囲の忠告も、彼は信じなかった。恋は盲目とはこのことだ。彼女には裏切られ、泣きはらす日々を送っていたという。

そんな彼にも新たな恋の予感。職場の同僚に夕食を奢ったらしい。その後の消息は、分かっていないのだが。











ちなみに

この話はすべて、英単語の教材「DUO」の例文に出てくるボブのことである。

DUO 3.0