
こんにちは、Page Turnersの紹介本が積読状態のホビヲです
「Page Turners(ページターナーズ)」は、文芸評論家・三宅香帆さんとMCの竹下隆一郎さんが、その月に読んだ本を持ち寄り、自由闊達にブックレビューを展開するYouTubeチャンネルです。
毎回尋常じゃない量の本が紹介されるので、各回の気になる本をまとめます。
公式による一覧は 👉 Page Turnersブックリスト - Google ドキュメント
それではいってみよう!
Vol.28 - Page Turners 2026/6/21
【あなたの「3人」も、教えてください】日本文学史の「最重要作家」3人/あらためてスゴすぎる紫式部/全てを厳しく見通している漱石に癒される/漫画は絶対外せない/三宅香帆の日本文学史「この3冊」
『ニュー日本文学史』三宅香帆
「日本文学者は常に新しいことをやってきた怒られ屋さんです。新しいものに更新しようとすること自体が怒られと共にあると気づき、日本文学史の豊かさを感じて書いた一冊です(三宅)」
『源氏物語』紫式部
「1000年代に女性が内面を語り、政治劇も書き、人生を書き切った長編小説であることは世界的に見てもありえない偉業です。読むたびに好きなヒロインが変わる普遍的な面白さがあります(三宅)」
『複合汚染』有吉佐和子
「環境問題をテーマにした作品ですが、選挙の話から環境問題へ淡々と移り変わる独特な構成で、ストーリーを超えて文章にぶつける姿勢に時代の予言者としての凄みを感じます(竹下)」
『こころ』夏目漱石
「教科書で読む部分だけが全てではなく、一冊通して読むと人間の寂しさが伝わります。理屈や哲学だけでなく感情の機微を全て見越した上で、人間って寂しいねと書いてくれる優しさがあります(三宅)」
『それから』夏目漱石
「主人公のニート的な日常や親友のパートナーへの恋情など、人間の悪い感情とうまく向き合っている点が現代的です。ドタバタせず淡々と始まる物語に夏目漱石の文章の巧さが光ります(竹下)」
『バター』柚木麻子
「ある事件をベースに、料理教室や容姿を巡る日本特有の議論へ切り込んでいます。価値観が合わない人々やマイノリティの意見を結びつける小説のパワーを感じる文学的事件と言える作品です(竹下)」
『日出処の天子』山岸凉子
「聖徳太子が同性愛者で超能力者だったらという設定から始まり、日本文学が描き続けてきた罪悪感や孤独といったテーマを、仏教に絡めて完璧に描ききった神のような作品です(三宅)」
Vol.27 - Page Turners 2026/5/31
【自分で選んだ、自分だけの本の泉】今の時代こそ「積読」しよう/国際政治の動きには「宗教」で迫れ/「グレタ・ニンプ」と「YABUNONAKA」/歴史の転換点にこそ人文知を/三宅香帆的「最高の読書ハック」
『積読こそが完全な読書術である』永田希
「大量のコンテンツに追われる現代だからこそ、積読すべきです。自分で選んだ本が積み上がっている環境は、自分だけの情報環境や美容・美学を作り上げることになります(三宅)」
『倫理的野心を持て』ルトガー・ブレグマン
「シリコンバレーでアプリばかり作ってきた優秀な人たちに対し、もっと倫理的な野心を持って現実の大きな問題に取り組むべきだと説いています。倫理と野心を繋ぐ名著です(竹下)」
『書きたいことがない人のための日記入門』pha
「AIで何でも表現できる時代に、あえて日記を書く意味を問い直す本です。どんなにテクノロジーが進歩しても、人間の生活を反映する日記は人間性を出す場だと気づかされます(三宅)」
『戦後敗戦』船橋洋一
「戦後の日本が経験した7つの国家危機を取り上げ、いかに日本がグローバル社会の動きと密接に結びついているかを説く本です。世界で何が起きているかを知る重要性が分かります(竹下)」
Vol.26 - Page Turners 2026/5/17
【動画ばかり見てた子が、読書大好きに】子どもが本好きになる極意、教えます/「〇年生におすすめ」は要注意/まずは1ページだけ音読させる/大事なのは「簡単だけど長い本」/本が好きになると、勉強が好きになる
『クローディアの秘密』E・L・カニグズバーグ
「主人公の少女が性格の悪さを自認している点が衝撃的でした。それまで素直な児童書の主人公しか知らなかった私にとって、初めて心から共感できる人物に出会えた本です(三宅)」
『あしながおじさん』ジーン・ウェブスター
「小学生の頃、朝の読書の時間に読んでいました。あまりにも面白くて続きが読みたくて仕方なく、授業中も隠れて読んでいたことを今でも鮮明に覚えています(三宅)」
『桜井政博 ゲームで世界をもっと楽しく』桜井政博
「ゲーム開発の裏側だけでなく、商品を広めるために自ら公式攻略ページを作るなどビジネス論としても秀逸です。偉人伝よりも現代の仕事論として大人が読んで非常に面白い一冊です(竹下)」
『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ
「モモも有名ですが、私はこちらの物語を推します。主人公の性格が少し難ありな点が非常に人間らしくて良いです。エンデが持つ社会風刺的な視点や優しい目線に当時惹きつけられました(三宅)」
Vol.24 - Page Turners 2026/4/12
【いちばん大切なことは、AIには見えないんだよ】「いき」と「風流」で自分を守ろう/三宅香帆 実家で母親から衝撃のひと言/雑談できない?自分と向き合ってない証拠です/小さい頃のあなたが「スタイル」を創る
『大大阪という神話』長﨑励朗
「1920年代から30年代にかけて、大阪が東京を抜いて最大の都市だった時代の様子が書かれています。なぜ大阪が独自性を失い第二の都市になっていったのか、今の地方創生や日本の文化を考える上で非常に参考になります(三宅)」
『グレタ・ニンプ』綿矢りさ
「優しくおとなしい奥さんが妊娠を機に、まるで悟空のような喋り方になり、見た目もはっちゃけた活動家へと変貌していく物語です。夫視点で進む物語を通じて、妊娠という出来事を全く新しい視点で描いたとんでもない小説です(三宅)」
『すごい古典入門 ルソー「社会契約論」』宇野重規
「古典入門シリーズの一冊で、社会契約論という本を100ページで解説しています。ただ概要をなぞるのではなく、一流の学者が今読むべき意味や背景を丁寧に紐解いており、副読本として痒いところに手が届く最適なバランスです(三宅)」
『すごい古典入門 アーレント「人間の条件」』戸谷洋志
「こちらも『人間の条件』だけに絞って100ページでまとめられています。入門書でありながら、その古典が持つ本質的な重要性までしっかりと押さえられており、理解を深めるための羅針盤として非常に優れた一冊です(三宅)」
Vol.23 - Page Turners 2026/3/1
【午前3:45分起床を、365日】「自分を高めてくれる」本/特別ゲストは「限界アスリート」投資家・田中渓/巨匠の仕事がやる気をくれる/仕事はそもそも、憂鬱なんだ/カネが全ての世界でわかる、読書の大切さ
『億までの人 億からの人』田中渓
「年収1億円以上の富裕層の思考法がわかる本です。自分をどう高めて生きていったらいいかが書いてあるので、今日のテーマにぴったりだと思いました(竹下)」
『影響力の武器 人を動かす七つの原理』ロバート・B・チャルディーニ
「心理バイアスや脳科学的に人間が弱い部分、うまく使うと自分の身になる仕組みが全部ここに書いてあります。使い方次第で非常に強い武器になる一冊です(田中)」
『まにまに』西加奈子
「小説家のエッセイが異常に好きです。同じものを見ていても、作家の目と視力を通すとこう見えるのかと驚かされます。HPが0の時でも読める、救いになる本です(田中)」
『マルクス・アウレーリウス 自省録』神谷美恵子
「ストア派の皇帝が綴ったメモです。朝起きたくないし布団から出たくないという内なる葛藤と、それでも皇帝の使命を果たすんだという心の声が書いてあり、非常にストイックになれます(三宅)」
『2020年6月30日にまたここで会おう』滝本哲史
「東大で行われた伝説の投資家の講義録です。ブッダのエピソードを引用し、他人の明かりに頼るのではなく、自ら明かりを灯せという教えは、定期的に読み返して勇気をもらっています(竹下)」
『倫敦塔』夏目漱石
「夏目漱石の初期作品集です。ロンドン留学中の気味悪さや不安がリアルに描かれていて、新しい環境に飛び込むことの恐怖を追体験できます。未知の世界へ向かう心構えを教えられる一冊です(三宅)」
『近代の政治思想』福田歓一
「思想とは何か、その本質を突き詰めた近代政治思想の名著です。メディアという軍隊を持たない仕事に就く中で、自分の仕事が持つ影響力や緊張感、そしてやる気を再確認するために読んでいます(竹下)」
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城徹、藤田晋
「成功している人たちも、前向きなパワーだけでなく実は非常に憂鬱なんだと救われました。批判や憂鬱があることこそが仕事であり、逃げずに立ち向かう勇気を与えてくれるオラオラ系の一冊です(田中)」
Vol.22 - Page Turners 2026/2/15
【“入門書”のほとんどは、入門じゃなくない?】ほんとうの入門書の条件を考えてみた/三宅香帆、直木賞受賞作が的中!/本を読んで職場の空気を破れ/海外文学を読むことの意外な効用
『カフェーの帰り道』嶋津輝
「戦前から戦後の時代に翻弄される女性たちの目線が細やかに描かれていて、上野の街並みや美しい着物の描写も魅力的。思わず実写化を想像してしまうような小説です(三宅)」
『センスの哲学』千葉雅也
「センスという暴力的な言葉をあえて使いながら、それが実は身につくものだと説く本。バラバラなものの中にリズムを見出す視点は、カバンの中身などの日常風景すら豊かに変えてくれます(竹下)」
『現代思想入門』千葉雅也
「難解な哲学を単なる解説の羅列ではなく、一本のストーリーとして見事にまとめ上げた名作です。イメージで語る説明が非常に分かりやすく、入門書としてこれ以上の本はないと感じます(三宅)」
『順風満帆〈クラウド・ナイン〉』波木銅
「AIが進化する現代だからこそ、人間が魂を込めて紡ぐ言葉の重要性を再確認しました。人間とAIの関係性を見つめる中で、リズムの良さや言葉の力を改めて感じさせてくれる一冊です(三宅)」
『NHK「100分de名著」ブックス 世阿弥 風姿花伝』土屋惠一郎
「宴会に呼ばれた際、酔っ払った相手の空気をいかに破り、場を自分のペースに引き込むか。脳の演出術を学ぶことで、現代のメディア出演や場づくりの極意が理解できる名著です(竹下)」
『集団浅慮』古賀史健
「企業の会議で否定的な意見が言いにくい空気や、同質性が招く問題の構造を読み解いた一冊です。空気の壊し方やルールの作り方を学ぶことで、硬直した組織の空気を打破するヒントが得られます(三宅)」
『平和と愚かさ』東浩紀
「メディアとして意識を高く持つことを求められる時代に、あえて『考えないことが平和なのではないか』と問いかける挑戦的な一冊。読まなければ本質が伝わらない緊張感に満ちた本です(竹下)」
『ナショナリズムとは何か』中井遼
「著者の意見を排し、冷静なデータ分析でナショナリズムの研究を紹介しています。ワールドカップの戦績と戦争開始確率の相関など、実証研究から現代の政治情勢を理解する必携の文献です(竹下)」
『BOXBOXBOXBOX』坂本湾
「ひたすら荷物を仕分ける孤独な作業の中で、どこにも行き場がないと感じる現代の若者の欲望や停滞感が鮮烈に描かれています。小説でしか表現できないリアルな質感がある作品です(三宅)」
Vol.21 - Page Turners 2026/2/1
【この本は「自分に向けて書かれた」と思ってみる】「ひとり」を大切にする「N1文章術&読書術」/「自分を大事に」by諭吉&三宅/「働いてても研究したい人」必読の書
『学問のすゝめ』福沢諭吉
「独立自尊を説き、自分の意見を持つことの重要性を教えてくれます。愛嬌やコミュニケーションを重視する姿勢は、まるで現代のYouTuberのような先見性があります(三宅)」
『満月が欠けている ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと―』穂村弘
「今まで焦点が当たってこなかった病気に関する姿勢や、自分の体の弱さについて書かれています。健康やヘルシーであることが求められる今、自身の身体をケアすることについて深く考えさせられます(三宅)」
『あなたはなぜ雑談が苦手なのか』桜林直子
「男性が雑談を苦手としがちな理由から、信頼とは何か、ちゃんと聞くとはどういうことかまで。雑談をする心構えを本質的に説いた、すべての人に読んでほしい一冊です(三宅)」
Vol.19 - Page Turners 2026/1/3
【生成AIは万能?体は答えを知っている】2026年の三宅香帆のキーワードは「体」/身体に関する書籍が出る年になる/竹下の注目は「AI 担」社員/PageTurnersの公開収録を3月14日に行います
『勝負眼「押し引き」を見極める思考と技術』藤田晋
「バリバリ働いていた藤田さんが身体の話を始めるのは、今そういう話をした方が盛り上がるという嗅覚があるからだと思います。物書きの嗅覚は一番信頼できるので選んだ一冊です(三宅)」
『生成AIで世界はこう変わる』今井翔太
「AIへの指示出しにはコツがあり、事例を示して具体的に教えられる人がAIを使いこなせる人です。会社に一人いれば今年のビジネスがうまくいくような、センスある指示の仕方が学べます(竹下)」
『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹
「小説家こそ身体を大事にすべきだと早い段階から示していた作品です。ランニングの記録でありながら、小説を書くことと身体を大事にすることの関係を説いた先駆けのような本です(三宅)」
Vol.18 - Page Turners 2025/12/21
【入門書、解説本に現代語訳】三宅流!本の理解がグッと深まる「セット読み」/ほかの人の「読み」が自分の「わかる」を拡げてくれる/人には神様を必要とするしかない瞬間がある/三宅さんの本立てに「緊急事態」
『サッチャー「鉄の女」の実像』池本大輔
「元々は悪口だった『鉄の女』という言葉をポジティブに組み替えたサッチャーのセルフプロデュース術が学べます。女性政治家への偏見と戦った背景がよくわかります(竹下)」
『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』ピーター・ティール 、ブレイク・マスターズ
「競争するのではなくゼロからオリジナルを作るにはどうすべきかというビジネス哲学が詰まっています。ビジネスパーソンとして尊敬できる彼の思考が学べる良書です(竹下)」
『プロ目線のPodcastのつくり方』野村高文
「100万人より1万人のリスナーを大切にするポッドキャストの極意を公開した本です。掛け合わせのテーマでオンリーワンの情報発信ができる、必読の指南書です(竹下)」
『神さまショッピング』角田光代
「スピリチュアルや宗教に救いを求める人々を描いた短編集です。人にはどうしても神様を必要とする瞬間があるのだと、小説を通じて切実な感情がすっと入ってきます(三宅)」
『ショッピン・イン・アオモリ』能町みね子
「青森好きの著者が現地で買ったものだけを紹介するというユニークな本です。リンゴガラスペンなど、青森の魅力を詰め込んだ可愛いイラストと文章で青森に行きたくなります(三宅)」
Vol.17 - Page Turners 2025/12/7
【わからなくても、大丈夫】「本の読み方」を教えてくれる本/難しくても、とりあえず読み進めよう/素直に読むのがやっぱり大事/体験が理解をブーストする/うまく使おう「解説本」/三宅オススメの「読書おやつ」
『読者はどこにいるのか 書物の中の私たち』石原千秋
「小説の読み方の歴史を伝えつつ、実践的なハウツーにも至っている良書。人文書を読む際の基礎知識が身につくため、読むと非常に知識が深まりお得な一冊です(三宅)」
『百冊で耕す〈自由に、なる〉ための読書術』近藤康太郎
「読書とは肉体的な営みであり、紙の本で全体像を捉える大局判断が大切だと説く。難しい本に出会った時こそ自分の理解を疑い、淡々と修行のように本を読み進める姿勢を教わります(竹下)」
『知的ストレッチ入門』日垣隆
「本は素直に読むこと、そして読書スピードは体験値に比例するという教えが印象的。大人になって様々な経験を積むほど、理解が深まり読むスピードも格段に早くなることを実感できます(竹下)」
『妊娠小説』斎藤美奈子
「舞姫から現代小説まで、ヒロインが妊娠を告白する場面に注目し、近代文学の構造を批評的に読み解く名著。普通に読んだら見落としてしまう視点を得ることで、文学がより面白くなります(三宅)」
『村上春樹イエローページ』加藤典洋
「作品ごとの時系列や日数を計算表にして解説した、研究者による徹底的なガイド。複雑な村上春樹の小説を読み解くコーチのような存在で、読後にもう一度読み返すと新たな発見があります(三宅)」
Vol.16 - Page Turners 2025/11/23
【自己肯定感って、よくない言葉】「弱さ」を見つめる 2025年の4冊セット/読む量がどっさり増える「テーマ読み」/2人のテーマは「移動」と「ケア」/テーマの深みをつかむと、読む量が一気に増える
『カウンセリングとは何か』東畑開人
「カウンセリングの理論的な側面と、実際の描写の両方が書かれています。プロでなくても日常でカウンセリング的な関係を築ける可能性に気づかせてくれる名著です(三宅)」
『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ
「推し文化や現代用語が網羅されており、小説として面白いだけでなく、2025年の若者文化や推し活の概念を保存している貴重な作品です(三宅)」
『非色』有吉佐和子
「戦後の日本女性がニューヨークに渡り、ハーレム街での生活を経て差別と向き合う姿が描かれています。場面展開が映画のように鮮やかで、ヒリヒリする感情を味わえる傑作です(竹下)」
『人間らしさとは何か』海部陽介
「人類が海を渡り移動し続けてきた歴史を再現プロジェクトと共に紐解いています。苦難を恐れず未知の場所へ漕ぎ出す冒険心こそが、人間らしさの正体だと強く感じました(竹下)」
『なぜ人は自分を責めてしまうのか』信田さよ子
「自己肯定感という言葉が実は問題なのではと問い直す一冊です。自分を責めてしまう背景にお母さんとの関係が根底にあるかもという視点を、非常に分かりやすくまとめています(三宅)」
『潤日』舛友雄大
「日本に脱出する中国人たちの実態を淡々とファクトに基づいて追ったルポルタージュ。今後の日本を考える上で、絶対に読んだ方がいい現代の必読書です(竹下)」
『白夜行』東野圭吾
「1973年から始まる大阪の時代史のような重厚な物語です。何十年経っても色褪せない圧倒的な筆力で、久しぶりに読んで一気読みしてしまう最高の作品でした(三宅)」
Vol.15 - Page Turners 2025/11/2
【1260カロリーの弁当を食べる哲学】読んだらきっと、食べたくなる。食欲の秋「お腹がすく本」特集/三宅香帆の得意料理はホットミルク/篠原梨菜はラーメン二郎で”ととのう”/『きのう何食べた?』は24巻
『ラーメンと瞑想』宇野常寛
「友人とラーメンを食べに行ったりして、一食ずつをすごく大事にされている方のエッセイです。ラーメンを集中して食べる美意識に当てられるような不思議な感覚になれる一冊です(三宅)」
『基本調味料で作る体にいいスープ』齋藤菜々子
「スープは作りやすいので、色んな作り方が書いてある本です。カロリーも押さえられていますし、作り置きもできるので、ぜひ全部制覇しようかなと思っています(竹下)」
『きのう何食べた?』よしながふみ
「最新の24巻は、神回というよりこの漫画のためにこれまでの巻があったんじゃないかと思うほど最高傑作でした。食べることは生きることであり、死に向かうことなのだと教えられました(竹下)」
『キッチン』吉本ばなな
「人の生と死を小説の中で扱う際に、食べ物がすごく出てくる名作です。吉本ばななさんの文体は軽やかに見えて、死が人間と共にあることを照射するアイテムとして食が描かれています(三宅)」
『くいいじ』安野モヨコ
「少女漫画に出てきて食べたいものリストが載っていて、私がめちゃくちゃ共感したのは『ガラスの仮面』です。謎のでかい饅頭を食べるシーンなど、漫画ファンなら分かりみがすごい一冊です(三宅)」
Vol.14 - Page Turners 2025/10/19
【サボることこそ、人生のライフハック】疲れた時でも本が読める3つの極意/再読本・対談本・辞典を読む/再読はまるで「お気に入りのプレイリスト」/罪悪感があるくらいの「サボり」が大事
『日本の無思想』加藤典洋
「日本における建前と本音を考える上で非常に面白い本です。謝罪会見の構造などを通じて、日本人が大事にしているコミュニティの内部論理や、日本人らしさの正体を深く掘り下げています(三宅)」
『風の谷のナウシカ スタジオジブリ絵コンテ全集』宮崎駿
「アニメーションが本当に一人の人間によって作り上げられているという、当たり前の事実を突きつけられます。すべてのシーンに宮崎さんの意図や感情が完璧に把握されていることに衝撃を受ける一冊です(三宅)」
『熱狂的ファンのつくり方』ケン・ブランチャード
「顧客の要望に応えるのは、自分が提供したい理想のサービスの範囲内に限るべきだと説いています。星野リゾートの星野佳路さんが解説で読み方を指南しており、自分のやりたいことを突き詰める勇気をくれる本です(竹下)」
『自転しながら公転する』山本文緒
「人生に疲れた時や体調が悪い時に、なぜか無性に読みたくなる回復本です。あらすじをすべて知っている小説であっても、読むたびに心が洗われ、妙に元気を取り戻すことができる不思議な力がある作品です(三宅)」
『〆切は破り方が9割』カレー沢薫
「原稿の書き方や仕事術、炎上回避の心得まで、先生の軽やかな筆致ですべてが詰まっています。超多忙でありながらユーモアを失わない心がけが書かれており、いい感じに息抜きをしてサボり方を覚えたい人にもおすすめしたい本です(三宅)」
Vol.11 - Page Turners 2025/8/31
【本の内容を忘れちゃう人、必見です】面白いとこ“だけ”メモを取ろう/速読の極意は「折ったり書いたり」/「雀鬼流」竹下の仕事術/「読むこと」自体もクリエイティブだ/AIに勝てなくても読む
『物価を考える デフレの謎、インフレの謎』渡辺努
「物価が上がることをただ悪とせず、むしろインフレに伴い賃金も上げていくことが日本の国際競争力を高めるために必要だと、データと共に分かりやすく説かれています(三宅)」
『クリエイティブという神話』サミュエル・フランクリン
「クリエイティビティという言葉が、IT化が進む冷戦後の労働者をやる気にさせるためのキャッチコピーとして使われ始めた背景を読み解き、現代の物作り至上主義を批判的に考察しています(三宅)」
『運を引き寄せる成功の極意』桜井章一
「麻雀の鬼と言われる著者が、複雑なルールの中で流れを読み、見えない大きな流れに身を委ねて運を引き寄せる極意を語っています。インタビューを通して勝負の本質に迫る一冊です(竹下)」
『売れる作家の全技術』大沢在昌
「ストーリーを支えるキャラクターの作り方や、読者を惹きつける一人称の書き方が学べます。ゲストの雰囲気を引き出すインタビューの技術を磨くため、繰り返し読み直しています(竹下)」
『すべてはノートからはじまる』倉下忠憲
「ノート術のテクニック論にとどまらず、悩んだらとにかく書き出すフリーライティングの効能など、ノートを書くことの本質的な意味を教えてくれる素晴らしい本です(竹下)」
『一撃のお姫さま』島本理生
「ホストの話など、これまでの島本さんのイメージを覆すような驚きの小説が多く収録されています。30代後半から40代前半の作家が実力を発揮している今の時代にふさわしい短編集です(三宅)」
Vol.10 - Page Turners 2025/8/15
【戦後80年 三宅香帆の3冊】「本の力」で戦争に向き合う/なぜ「数字」より「空気」が信じられたのか/戦争と記憶/大学の授業の議論/「よしこちゃん」の悲劇を二度と繰り返さない
『「あの戦争」は何だったのか』辻田真佐憲
「日本がなぜ戦争することになったのか、様々なルートを検討しながら当時のロジックを読み解く一冊です。戦争がダメだという感情的な反省だけでなく、なぜ起こったのかを深く理解したい時に最適です(三宅)」
『昭和16年夏の敗戦』猪瀬直樹
「総力戦研究所のエリートたちがデータに基づき導き出した敗戦の結論に対し、組織の空気で突き進んでしまった日本の失敗が描かれています。決断をしないことを決断してしまうという日本の組織論として非常に示唆に富む本です(竹下)」
『戦争の記憶』キャロル・グラック
「歴史学者が積み上げたファクトとしての歴史に対し、人々がそれぞれの立場や体験から抱く記憶がいかに異なるか。戦争の物語をどう捉えるべきかを学べる一冊です(竹下)」
Vol.8 - Page Turners 2025/7/21
【本を一冊読み切る極意】勇気をもって「飛ばし読み」しよう/芥川賞作家の「最高傑作」/直木賞候補の超オススメ作品/海外の本を読むと日本の未来が先取りできる/世界一わかりやすい「『いき』の構造」
『ブレイクショットの軌跡』逢坂冬馬
「直木賞候補作で、『同志少女よ、敵を撃て』より好きかもしれません。アフリカから日本のタワマン、自動車工場までスケールが大きく、車を巡って人々が繋がる伏線回収もあって本当に面白い一冊です(三宅)」
『YABUNONAKAーヤブノナカー』金原ひとみ
「出版界が舞台の物語で、元編集長の加害を巡る人間模様がリアルすぎて背筋が凍ります。登場人物が多く分厚い本ですが、被害と加害の境界が溶けていくような感覚で一気読み必至です(三宅)」
『「いき」の構造』九鬼周造
「日本的なかっこよさとは何かを言語化した名著です。本来あるべきものを少しずらしたり引いたりすることによって『いき』が生まれるという哲学が書かれていて、久しぶりに読み返しても最高の良書です(三宅)」
『痩せたらかわいくなるのにね?』南綾子
「ダイエット教室で働く男性が主人公の物語ですが、誰かから言われる体型の評価に対し、なんでそんなことを言われなきゃいけないのかと問い直していく展開が最高に面白いコメディです(三宅)」
Vol.7 - Page Turners 2025/7/6
【「報われたい」Z世代に 報われない読書のススメ】三宅香帆 15歳で読んだ「原点」の3冊/京都のカレー屋と丸山眞男/高校の図書室と『文章読本』/10代のあなたに 「本の読み方」はこう学ぼう
『小説以外』恩田陸
「恩田さんはミステリーも文学も何でも読む人でした。知らないタイトルばかりでも、自分の本を読んでいくうちに全て分かるようになり、今の読書スタイルの原点を作ってくれた本です(三宅)」
『燃えよ剣』司馬遼太郎
「新選組の土方歳三が主人公で、とにかくかっこいいです。上下巻で読みやすく、幕末という若い人たちの青春群像劇のような側面もあり、10代で読むのに一番ちょうど良い作品でした(三宅)」
『恋する伊勢物語』俵万智
「古典の和歌を歌人の俵万智さんが現代語訳して解説してくれる本です。専門的な解説ではなく友達の話を聞くような親しみやすさで、こういう風に古典文学を楽しめばいいんだと教えてくれました(三宅)」
『日本の思想』丸山眞男
「民主主義は固定されたものではなく、自ら動いて修業していかなければダメだということが書かれています。大学時代、京都のカレー屋で夢中になって読んでいた風景が蘇る一冊です(竹下)」
『現代社会の理論』見田宗介
「現代社会はイメージを消費して流行を追いかけているという構造を説いた本です。当時は社会が嫌いでしたが、この本を通じて社会の裏側にある大人の怒りや思想に触れることができました(竹下)」
Vol.6 - Page Turners 2025/6/23
【東大生がコンサル好きなのは「選択肢を確保する」ため】成長に取り憑かれた東大生たち/どっこい読書は「アンチ成長」/親ガチャに負けない読書術/読書のモチベは「図書館」思考
『日本 ─その姿と心─ 日英対訳』日鉄総研
「日本の政治や文化、仕事観までを英語と日本語で対応させて解説する究極の日本本です。海外の人と接する際に説明するためのライフハックとしても優秀で、自動販売機の台数やソロバンの意味まで日本の特徴を再発見できます(竹下)」
『現代文キーワード読解』Z会編集部
「イノベーションやアイデンティティなど、普段何気なく使っている現代文の重要語句を基礎から解説する一冊です。民主主義や仮説検証といった言葉の定義を改めて確認でき、自分が物事をどれだけ分かっていなかったかを痛感させられます(竹下)」
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』レジー
「成長すること自体を目的にする『成長教』のような風潮を批評しています。やりたいことが分からない中で、選択肢を確保するためにコンサルを目指すという東大生の心理を分析しており、今の時代精神を象徴するような一冊です(三宅)」
『ゆるストイック ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』佐藤航陽
「2010年代の頑張る時代から、少し緩く働きたいという空気感へ移行する現代の需要を捉えた一冊です。努力できる人が隠れて努力するというコンセプトに今の時代の変化を感じさせられ、時代の波を嗅ぎ分ける洞察が光っています(三宅)」
『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴
「鳥が単に鳴いているだけでなく、文法を持ち複雑な情報を伝えている可能性を示した研究本です。観察がいかに重要かという研究者としての視点も秀逸で、動物に興味がない人でも観察眼の鋭さに感銘を受けるはずです(三宅)」
Vol.5 - Page Turners 2025/05/24
【三宅香帆vsポインティ 漫画30冊 紹介バトル】三宅香帆とBANANA FISH/元漫画編集者・佐伯ポインティ大炎上/管理職必読のSF/グッとくる「少年漫画の先の価値」
『後ハッピーマニア』安野モヨコ
「アラフィフの恋愛や夫婦関係、体調の変化などを、天才的なギャグセンスと疾走感あふれる展開で描き切っています。現代最高峰の絵の美しさと笑いの緩急が贅沢な一冊です(三宅)」
『ニューヨークで考え中』近藤聡乃
「ニューヨークでの日常を見開き2ページで描いたエッセイ漫画です。近藤先生の美しい絵と手書き文字の温かみに癒されます。疲れた時に味わいながら読むのがおすすめです(三宅)」
『絢爛たるグランドセーヌ』Cuvie
「日本のバレエ教室から海外のロイヤル・バレエ・スクールへと、進路がシームレスに繋がっていく過程が描かれています。ライバル同士が海外で唯一分かり合える友達になる関係性も素晴らしいです(三宅)」
『pink』岡崎京子
「ジャングルでワニと暮らす女の子を描いた作品です。資本主義における欲望や、満たされない感覚を抽象的に表現していて、全然違う境遇なのに、なぜか自分のことのように感じられる不思議な魅力があります(竹下)」
Vol.4 - Page Turners 2025/05/10
【三宅香帆「あらすじは事前に読む」】村田沙耶香『世界99』は激推し/三宅香帆のあらすじ読書論が目から鱗/”ネタ”がバレても深いのが小説/高校の教科書は大人に役立つ
『NEXUS 情報の人類史:人間のネットワーク』ユヴァル・ノア・ハラリ
「ウェブの時代から、AIが作り出す特定の文化圏ごとに情報が包まれるクラウドの時代へ移行していくという考察が、現代を予言しているようで非常に面白い(三宅)」
『アンパンマンと日本人』柳瀬博一
「やなせさんがマッチョなアメリカのヒーロー像に対比させて書いた、日本のヒーローの姿が描かれており、昭和の文化人の活動も知れる一冊です(三宅)」
『世界99』村田沙耶香
「人間が抱える汚い感情を生物が引き受けるという思考実験を通じ、今の倫理観が正しいのかと問い直される、世界レベルの危険な文学です(竹下)」
『菜食主義者』ハン・ガン
「読書会で読み直した際にものすごい発見がありました。同じ本を読んだ人と語り合うことは小説の醍醐味であり、ぜひ誰かと感想を共有してほしいです(三宅)」
Vol.3 - Page Turners 2025/03/23
【三宅香帆の読書メモを公開】神アプリと手書きノートの二刀流/5色で線を引きまくれ/三宅が1ヶ月で読んだ本20冊の書評/すごいアプリ「Dynalist」で箇条書き
『C線上のアリア』湊かなえ
「介護をテーマにした久しぶりの新刊小説です。介護の様子を筆力で迫力たっぷりに書き切っており、ある有名な名作小説がキーポイントになっています(三宅)」
『現代ロシアの軍事戦略』小泉悠
「ロシアの軍事専門家が、普段どのように情報を分析しているかを解説した本です。ビジネスパーソン向けに書かれていますが、最終的には文学を読むことの大切さを説いています(竹下)」
『ヒルビリー・エレジー』J・D・ヴァンス
「アメリカという国がどのような場所なのか、原風景を自分の中に作りたくて再読しました。トランプ氏やヴァンス副大統領が見ている風景を理解する助けになります(竹下)」
『宗教を学べば経営がわかる』入山章栄、池上彰
「世界中の宗教と経営組織がいかに関連しているかを解き明かす対談本です。成功している企業には実は宗教的な教えや文化が根付いているという視点が非常に面白いです(三宅)」
『成長の臨界』河野龍太郎
「経済の話から文明の話へと展開していく論理の運びが非常に引き込まれます。グローバリゼーションや低成長という現代の課題を考える上で欠かせない一冊です(竹下)」
『宮本常一コレクションガイド』宮本常一
「フィールドワークで各地を歩いた宮本常一さんのノートがそのまま掲載されています。人の手書き原稿やノートを見るのは癒やされますし、仕事への意欲も湧いてきます(三宅)」
Vol.2 - Page Turners 2025/02/22
【三宅香帆の2週間読書術】本を選ぶ基準は2つ/ダメな本の見分け方/20代は書籍代をケチるな/本を読むために仕事をする
『起業の天才!:江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』大西康之
「リクルートがどうやって大きくなり、創業者がどうやって失脚したのか。リクルートのビジネスは何を目指していたのか、ジャーナリストが冷静な視点で書いている点が非常に面白いです(三宅)」
『ポスト消費社会のゆくえ』辻井喬、上野千鶴子
「企業の歴史について連載を書くために読んでいます。企業発展史などを調べている中で、会社を経営する上での思想や流れを知るために手に取りました(三宅)」
『ソーシャルメディア・プリズム』クリス・ベイル
「敵対する意見を見れば見るほど、人は逆に自分の意見に引きこもるという研究結果が示されています。単純に対話すれば解決するという話ではないという提言が非常に面白い一冊です(三宅)」
『Simple「簡潔さ」は最強の戦略である』ジム・バンデハイ、マイク・アレン、ロイ・シュウォーツ
「とにかくシンプルが大事という信念で、メールなども過剰書きで書くことを推奨する本です。メディアの創業者が書いた、要点を素早く伝えるためのノウハウが凝縮されています(竹下)」
『調査する人生』岸政彦
「聞き取りのプロたちがどのような方法で人の話を聞いているのか。仕事でインタビューや調査を行う人には全員読んでほしい本です。人の話を聞くということの深みがよく分かります(三宅)」
『使うための英語』瀧野みゆき
「自分の英語が下手でごめんなさいと謝るのではなく、お互いノンネイティブなのだから文化を理解し合えたことに感謝しようという本です。普段とは違う横書きの構成も面白いです(竹下)」
Vol.1 - Page Turners 2025/02/11
【1ヶ月の書籍代は5万円】文芸評論家・三宅香帆「お風呂で読めば大量に読める」/「働き方の思想」でビジネス本を選べ/新書大賞 三宅香帆の本の読み方、買い方、楽しみ方
『THE COMING WAVE AIを封じ込めよ』ムスタファ・スレイマン、マイケル・バスカー
「翻訳版のタイトルはネガティブな印象ですが、原題は『ザ・カミング・ウェーブ(来る波)』です。AIの良い面と悪い面の両方が専門的な視点から網羅されており、この分野を知る上で確かな一冊です(竹下)」
『偽情報と独裁者』マリア・レッサ
「ノーベル賞を受賞したジャーナリストが、独裁者がいかにして偽情報で社会を混乱させるかを解説しています。ドキュメンタリーのように読めて、社会の裏側を知ることができる非常に面白い本です(竹下)」
『ストレスフリーの整理術』デヴィッド・アレン
「編集者のポッドキャストで『GTD』という仕事術の話を聞き、非常に興味を持って購入しました。普段あまり読まないジャンルですが、効率的な仕事術を学ぶために手に取った一冊です(三宅)」
『それでもなぜ、トランプは支持されるのか』会田弘継
「トランプ氏がなぜ何度も再選されるのかを、アメリカの思想史や哲学から解き明かした画期的な本です。共同体主義や家族主義への揺り戻しという視点は、現代日本を考える上でも目を開かされます(三宅)」
『TVピープル』村上春樹
「久しぶりに読み返しましたが、収録されている『眠り』という小説は、今読むとフェミニズム的な側面が見えてきて非常に興味深いです。理論を学んでから読むと小説が全く違った景色に見えてきます(三宅)」
『PRIZE―プライズ―』村山由佳
「直木賞を熱望する小説家の苦悩と、商売としての作家の現実を描いた作品です。なぜ人は仕事に承認欲求を託してしまうのか、現代の出世競争や評価制度を重ねて考えさせられる一気読み必至の傑作です(三宅)」
『漫才過剰考察』令和ロマン 高比良くるま
「M-1の裏側や芸人の本質が赤裸々に語られており、付箋だらけになるほど面白いです。インターネットとリアルを縦横無尽に生きる同世代の芸人として、自己プロデュースの戦術を追求する姿勢に勇気をもらいました(三宅)」
『美術の物語』エルンスト・H・ゴンブリッチ、田中正之
「世界で最も読まれている美術史のガイドブックです。これ一冊あれば美術の見方が根本から変わります。非常に分厚い本ですので、電子書籍ではなく紙の書籍として手元に置いておくべき価値ある名著です(竹下)」