ホビヲログ

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新宿のIMAXシアターで、地獄のような「ダンケルク体験」をしてきた

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待ちに待ったクリストファー・ノーラン監督最新作「ダンケルク」が、公開された。

第二次世界大戦、ダンケルクに取り残されたイギリス兵救出作戦を描く106分。圧倒的な映像表現に観客は戦場に放り込まれたかのような感覚になるらしい。

ノーランファンとして、一映画ファンとして、「ダンケルク」は映画館で観るしかない。戦争映画が苦手で三半規管が弱いぼくだが、初日に、IMAXシアターで、ダンケルク体験することにした。

IMAXの劇場で調べると、最前列しか空いていない。

どうせなら前の方が臨場感があって、楽しめるはずだ。そう思い、チケットを予約。IMAX料金500円がプラスされ、2,300円。なかなかのお値段。

はじめてのIMAX体験だ。

席に着く。画面がアホほどデカイ。とてもじゃないが視界に収まりきらない。どこを観ればいいのかわからない。見逃してる部分があるのではないかと不安になる。それほどまでにデカイ。

いつもスマホやノートPCの小さな画面で観ているので、この情報量をしっかりと受け止められるのかと不安になる。2,300円の元は取れるだろうか。不安に思っていると、本編前の宣伝がはじまった。

登場した東宝の若手女優がデカイ。巨人である。見上げなければ顔が確認できない。まだ初々しい彼女の演技が圧倒的な大画面に投影され、少しこそばゆい感じになっていると次は予告映像。細切れのカットに目が追いついていかない。字幕の文字も相当な大きさ。1文字は、マンホールほどのサイズがありそう。

デカイな〜、デカイな〜、と思っていると、「ダンケルク」の予告も流れる。「大迫力です!」「感動しました!」「最後、泣けました!」絶賛コメントを口にする人々の映像。正直、「これから観るんだからやめてよ」と思ったが、否が応でも期待が高まる。

映画「ダンケルク」にネタバレも何もない

第二次世界大戦の史実を基に製作された作品であり、ネタバレも何もない。

フランスのダンケルク。ドイツ軍に追い詰められたイギリス、フランス軍の兵士たち。ドーバー海峡の向こう側にはイギリス本土が見えている。

しかし、襲いくるドイツ軍。イギリス本国での本土決戦に備え、全兵力での救出ができない。40万人いる兵士たちのうち、3万人救えればいいというチャーチル首相のコメントも。

圧倒的に不足する輸送船の代替として、遊覧船や漁船など、民間の船を徴用し活用することに。はたして、ダンケルクに取り残されたイギリス兵士たちを救えるのか。どうなのか。

そんなお話。

史実のとおりに描かれていれば、33万人を助け出すことに成功する。

ぼくの本当の悲劇は、上映開始半分ほどしてからだった

本国に戻りたい。なんとかドイツ兵から逃げるも、輸送船を待つイギリス兵で海岸は埋め尽くされている。とてもじゃないが順番がまわってこない。沖に出る船も、ドイツ軍の攻撃により次々に海に沈む。

救いのない地獄のような世界が、圧倒的な映像で積み重ねられていく。

しかし、上映開始半分ほどした頃、ぼくに悲劇が訪れる。気持ち悪くなってきた。酔ってしまったのだ。

荒れる海、揺れる船、閉塞感ある逃げ場のないシーン。かと思えば、敵機襲来により耳をつんざく爆音。動きまわるカメラ。

IMAXシアター全体で気持ち悪くさせにきてる。三半規管が弱く、ゼルダの伝説でも酔って気持ち悪くなるぼくが、この映像体験で酔わないはずがない。

気持ち悪い!吐きそう!助けて!

最前列に座ったのも良くなかった。目のやり場がない。どこを観ても酔う。

生あくびが止まらない。

睡眠はしっかり取った。緊迫感あるシーンの連続なのに、生あくびが止まらない。あきらかに乗り物酔いの兆候。

船底に潜み、ドイツ兵からの攻撃に震えるイギリス兵たち。吐き気と戦い、生あくびがとまらないぼく。申し訳なくなりつつも、物語がどうでもよくなっている。

時計をみると、まだ30分ある。もう無理だ。吐く。

早く助けに来いよ!この話、どうなるか知ってるんだから。早く!死んじゃう!何やってんだよ!遅いよ!

劇中の兵士と共に、ぼくは最前列で必死に戦った。

もうダメかもしれない。何度もそう思った。

まとめ

おかげさまで、なんとか最後まで耐えた。

ただし、スタッフロールはもう無理で、すぐさま席を立ってトイレに駆け込んだ。

クリストファー・ノーラン監督のダンケルク体験。戦争映画が苦手じゃなく、船酔いもあまりしない人にとっては、傑作かもしれない。しかし、ぼくにとってダンケルク体験は、地獄だった。

本作は、本年度アカデミー賞最有力候補らしい。きっと、ぼくほど酔いやすい体質の人は、アカデミー選考委員にはいないのだろう。

もし、三半規管が弱い人が鑑賞しようとするなら、これだけは言っておきたい。酔い止めを飲み、できるだけ後ろの方で鑑賞してほしい。

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